鳥取雛送り殺人事件
「新宿歌舞伎町で男が死んでいます。頭部の外傷からすると他殺の疑いが・・・・」事件は、妙に要領のよい110番通報から始まった。浅見光彦と名乗るおかしな第一発見者から、現場に残されたわら細工の捜査の強要(?)され迷惑顔の警察。だが、被害者が雛人形作家であり、この遺留品が鳥取の流し雛に用いられた桟俵であることが判明した直後、若い刑事が鳥取で失踪した。運命の糸に導かれ、門跡尼寺の神秘的雛人形の世界に迷い込んだ浅見は
著者の言葉 旧暦の3月3日小さな桟俵に紙雛を乗せて川に流す風習が鳥取にある着飾った少女が手を合わせ、悲しみや苦しみを雛に託して遠くへ送る憎しみの炎に身を焼く女は、三途の川に浮かべた怨念の舟に、裏切り男の死体を乗せて地獄へ届けとばかりに祈るのだろう。
漂白の楽人
妹・肇子の縁談を喜ぶべき兄が死んだ。俺が死ぬようなことがあったらワープロでフルネームを打ってくれ、と言い遺して。涙の渇くまもなく、今度は母が殺された。ワープロに残されていたのは新潟の一地方、月潟村の風土誌。浅見光彦は肇子とともに、謎をひもとくために母の生地、月潟村を訪ねるが・・・・。
津和野殺人事件
山陰の小京都・津和野---そこで隠然たる勢力を誇る旧家・朱鷺家。分家の長・朱鷺勝蔵が東京・巣鴨の「染井霊園」神津家の墓前で殺された! 彼はなぜ上京したのか? 神津家との関係は? 事件を追って津和野を訪れた“名探偵浅見光彦はその地で樋口久美・実加代母娘と出会う。彼女たちは「赤いトンネル」の記憶に呼び寄せられたのだ。さらに朱鷺家の秘密を知る神津洋二が殺されて、浅見・樋口母娘は朱鷺家をめぐる奇怪な陰謀に巻き込まれていく・・・・・連続殺人の謎と意外な犯人像!? 歴史と伝統の町を舞台に“感性派”ミステリーの旗手・内田康夫が書き下ろした“旅情ミステリー”
浅見光彦殺人事件
広島に出張していた詩織の父、大輔は「トランプの本」を見つけたというダイイングメッセージを残して非業の死を遂げた。病死した詩織の母がいまわの際に言い残した「トランプの本」とは何なのか? さらに大輔の部下、野木もまた九州・柳川から「面白いものを見つけた」という葉書を詩織あてに書いた直後に失踪。途方にくれる詩織がたよれるのはもはや浅見光彦のみ。ところが、その浅見も・・・・・
著者からのお願い
この本は浅見光彦シリーズを三冊以上お読みになった方以外はお買いにならないで下さい。
伊香保殺人事件
浅見家のお手伝い・吉田須美子が警察に連行された! 群馬県の吾妻町で起きた、焼死事件の殺人容疑者としてである。事件の被害者・大戸美智夫は政界に触手を伸ばす金融会社の専務で、妻、世志子とともに失踪中だった。さらに日本舞踊桃陰流の幹部でもある世志子が、伊香保ロープウエイの崖下へ転落死した! 桃陰流の後継者争い、選挙資金をめぐる葛藤、伊香保で晩年を過ごした竹久夢二の不可解な過去----三つ巴の謎にい挑む浅見光彦の前に、若き名取が現れて・・・・名湯・伊香保を舞台に戦慄と殺意が奔る! 
坊ちゃん殺人事件
33歳で居候のフリーライター、警察庁刑事局長の兄と比較されいつも分の悪い僕だが、お手伝いの須美ちゃんだけは、光彦坊ちゃまも立派な方だと言ってくれる。そんな浅見家の「坊ちゃん」みたいな僕だが、四国松山に漱石、子規、山頭火の足跡をたどる取材に出た。途中、瀬戸大橋でマドンナのような美女に出会い、幸先よしと思ったのも束の間、彼女は内子町近くで死体に。しかも内子の古い芝居小屋で見かけた老俳人まで殺され、警察は二人の接点がこの僕にあると睨んでいるらしいのだが
薔薇の殺人
閑静な住宅街で起きた女子高校誘拐事件。浅見光彦は親類に嫌疑がかけられたため、やむなく捜査に乗り出した。やがて被害者の出生の秘密が明らかに・・・・・。彼女は元宝塚女優の道ならぬ愛の結晶だったのだ。犯人から連絡が途絶えた直後、彼女は変わり果てた姿で発見された! 犯人の真意は? 浅見は憤りを内に秘め悲劇の真相を求めて乙女の都宝塚へ向かった。
天城峠殺人事件
名探偵・浅見光彦は事件に巻き込まれた。−−−天城峠付近の崖下で発見された老人の死体。そして、疑惑に満ちた、アイドルタレント桜井夕紀の心中事件。浅見と夕紀は、前に雑誌のインタビューで会って意気投合していたのだ。老人が残していった千社札を訪ね歩くうち、この二つの事件が交差した!?・・・・伊豆に伝わる手毬歌が、おそるべきトリックを暗示する本格推理
佐用姫伝説殺人事件
居候の浅見光彦は肩身が狭い。今日も雪江未亡人に陶芸展の招待状を押しつけられた。うんざりしながら出かけた陶芸家・佐橋登陽の個展会場で、浅見は登陽と美女・久子、そして評論家・影山秀太郎と出会う。翌日、景山がナイフで胸を刺されて殺されたと言う連絡が浅見家に届いた。死体上に黄色い砂がまかれ、「佐用姫の・・・・」と書かれたメモが残されていた。事件に巻きこまれた浅見は、登陽と久子の住む佐賀県の有田へ向かう。そして、浅見の到着を待っていたかのように、玄界灘で影山と親しい陶芸家・草間完治の水死体が発見された。
小樽殺人事件
薄明の小樽港に女の水死体。取材旅行の途中、死体を発見した名探偵・浅見光彦と偶然事件に巻き込まれたOL津田麻衣子は、二人で独自の捜査を始めた。さらに被害者の妹も不審な自殺。姉妹二人の死体には、黒揚羽蝶が添えられていた。蝶の謎を追い、浅見は麻衣子とともに信州・安曇野を訪れたが・・・・・。読者を旅と謎へ誘う美しく知的な物語
5 7 8 9 10
▲ページの先頭に戻る    ▲100名山に戻る
▲ヨークシャーテリアのレモンくんへ戻る